お薬紹介② ロキソニン
[2022.03.02]
ロキソニンはNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる種類の薬の一つです。
一般的に痛み止めとしてよく処方されます。
炎症をおこす化学物質を増強させるプロスタグランディンという物質の産生を抑えることで炎症を鎮めます。
その結果として鎮痛効果を発揮します。
つまり、ロキソニンには鎮痛、解熱、抗炎症作用があるのです。
プロスタグランディンは炎症時以外に、常時、胃や腸などの消化管粘膜の血流を維持したり、腎臓の血流を良くしたりする作用のものが存在します。
ロキソニンではそれらも抑えてしまうので、連用されている方に胃腸や腎臓の障害がおこることがあるのです。
ロキソニンを処方するときは、胃薬も一緒に処方しておりますが、それでも腹痛、食欲不振や嘔気、胸やけなどの症状がありましたらロキソニンを中止したり、薬剤の変更が必要になりますのでご相談ください。