冷湿布と温湿布ってどう違うの?②
[2022.06.15]
前回は、冷湿布と温湿布は基本的な鎮痛・抗炎症効果は変わらないので、好きな方を使っていただいて構わないとお伝えしました。
しかし、状況によっては、温湿布を使わない方がいいときもあります。
たとえば、急性期(打撲や捻挫などのケガをしてから時間がたってない時期)で炎症が強い場合は、唐辛子エキスが炎症を助長することがあるので、アイスバックで冷やしてあげた方がいいのです。
あれ?冷湿布はだめなの?
と思った方もいると思います。
実は、先ほどからお伝えしているように湿布は消炎鎮痛効果が主であり、患部を深部まで冷却する効果はありません。
ケガをした部分の痛みや腫れをはやくひかせるためには、深部から冷却するほうがより効果的なので、冷湿布よりもアイスバックの方がいいのです。
そして、冷やした後に湿布を使われる場合は、冷湿布の方がよいでしょう。