当院は市内でもめずらしい有床診療所です。
日本には有床診療所という立場の医療機関があります。
通常の病院は20床以上のベッドを有し、2名以上の医師および既定の専門職を配置しないといけませんが、有床診療所は医師1名がいれば19床以下のベッドを持つことができます。
このシステムは、戦後の入院施設の不足を補うために1948年に始まったものですが、現在の日本の地域医療の質を保つために重要な役割を担っています。
しかし、1985年は約26000施設もあったのに、最近ではどんどん減少していき2020年5月には6466施設です。
なぜ減ってきているのでしょうか?
じつは、有床診療所の入院費が病院と比べて安くなっているからなのです。
入院費が安いことは患者様にとっては負担が減っていいのですが、その分診療所の負担が大きくなります。
保険で規定されている有床診療所の入院報酬はビジネスホテルの宿泊料と同じ程度です。
1泊・朝食付きの値段と24時間看護・3食付き入院料が同じでは、なかなか採算がとれませんよね。
市ケ谷整形外科では、このような状況でも地域にお住まいの患者様により充実した医療を提供できるように入院施設の維持をしております。
整形外科疾患に対しての治療やそれにともなうリハビリテーションを主に行っておりますが、ご家族の方も含めて健康に不安があるときや入院して集中的にリハビリや治療を行いたいときはいつでもご相談ください。