星状神経節ブロックが効果が期待できる病気② メニエール病
さて、続いていってみましょう。
めまいがして、耳鼻科にいったらメニエール病と言われた、治療しているんだけれど、なかなか良くならないという方。
メニエール病とは、年に数回ほど日常生活に支障をきたすほどのめまい(自分や自分の周囲が動いたりしているような感覚を感じること。)を繰り返す病気です。
耳鳴りや難聴も伴うことが多いです。
めまいは突然生じ、吐き気や嘔吐もあるくらいです。辛いですよね。
メニエール病は耳の中の内耳という部分に存在するリンパ液という液体の量が多くなることで起こると考えられております。
本来はこの液体は分泌と再吸収が絶えず行われており、一定量にバランスよく保たれているべきですが、
分泌量が増えたり、再吸収量が減ったりすることで液体が過剰になるとめまい等の症状が起こると言われています。
メニエール病に特効薬はなく、発作時には精神安定剤や重曹水の点滴を行います。発作がおさまったら、利尿剤・循環改善剤・抗めまい剤・ビタミン剤などを服用することになります。
そもそも、なぜ内耳の中にリンパ液がたまるのでしょうか?
その原因は今でもはっきりわかっていません。
疲労・不眠・ストレスなどが発症の引き金となることが多いことから、おそらく自律神経系の障害、つまり交感神経が過剰に緊張することで、内耳の循環障害が起こることもリンパ液がたまるきっかけになるのではないかと思います。
メニエール病に星状神経節ブロックを繰り返し行い、内耳の血液循環を良くすることで症状が軽くなったという報告もあります。
なかなかよくならないめまいでお悩みのかたも、ぜひ星状神経節ブロックを試してみてはいかがでしょうか?