知るほど面白い大分の先哲 大友宗麟⑩ 神の国を夢見て
[2023.01.25]
宗麟は、「日向に従来の日本のもとのとは違う新しい法律と制度があり、兄弟的な愛に生きるキリシタン王国を作ろう」
と神の国づくりを夢見たのです。
赤い十字架の軍旗を掲げて、キリシタンになった新妻と宣教師を連れて出陣します。
その途中、神社を破壊し仏像を投げ込むという暴挙に出たために仏教徒の家臣たちは祟りを恐れ怯えていました。
当の宗麟は後方に礼拝堂をたてて礼拝ばかりしています。
これでは家臣の士気は上がるはずもありません。
そのような状況で耳川の戦いに突入します。
この戦いでは、島津軍の偽の退却を追撃してしまい、待ち伏せしていた島津軍に囲みこまれ集中攻撃を受けるという有名な『釣り野伏せ』にひっかかり大友軍はコテンパンにやられてしまいます。
これにより神の国計画は頓挫してしまいます。
それどころか大友氏は凋落していくのです…