星状神経節はどこにあるか?
昨日のブログでは星状神経節は喉の近くにあると言いましたが、具体的にはどこにあるのでしょうか?
正解は、第1胸椎の隣にあります(以前は第7頸椎前面と思われていましたが)。
と言われても、胸椎(きょうつい)ってそもそもどこ?って感じになりますよね。
脊椎というのは、いわゆる、背骨のことです。
少し専門用語を使うと、上から、頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)と言われています。
そして、簡単に言うと胸椎とは、背骨の上の方。
私が行っているのは、ランドマーク法と呼ばれる方法です。
注射するときに狙っているのは、第6頸椎横突起前結節基部(皮膚上から触れやすいため)です。
首に注射するときは、ここを探して注射をしています。
ですので、私が注射前に皆さんの首を確かめているのは、こんな理由があったのです。
最近は超音波ガイド下で頸長筋内を目指して穿刺する施設もありますが、
いずれの場合でも、注入された局所麻酔薬は筋肉に沿って尾側(下の方)に拡がって、
星状神経節がブロックされているのです。