院内職員コロナワクチン接種3回目行いました。
コロナウイルス オミクロン株が猛威をふるっておりますが、1月22日に職員に対して3回目のコロナワクチン接種を行いました。
従来のワクチン接種時の筋肉注射は肩峰から3横指下(上の黒点)の三角筋内に注射しておりましたが、この場所ではSIRVA:Shoulder Injury Related to Vaccine Administration(ワクチン接種に関連した肩関節障害)がおこるそうです。
ちょうどこの場所に肩峰下滑液包が分布していて、注射により滑液包炎などを起こす可能性があるようです。
また、肩峰から4~9cmでの接種では三角筋の裏を走行している腋窩神経を損傷する可能性があります。
最近はより安全と考えられる接種部位が提案されているそうです。
それは、肩峰から下した垂線と前腋窩線の頂点と後腋窩線の頂点(脇のしたどうし)を結ぶ線の交点(下の黒点)とのことです。
この場所は、筋肉注射で起こりうるSIRVAや腋窩神経障害を避け、確実に三角筋内に注射することができるようです。
今回は、私も新しく提案されている場所に筋肉注射を行いました。
特にトラブルなく、職員からは「痛くなかった!」と好評でした。
翌日は38度台の発熱と全身の関節痛で動けませんでしたが…
上の点:従来の肩峰から3横指下 下の点:新しく提案されている場所
三角筋の両縁を確認して筋肉注射を行っています。