メニュー

リスフラン関節損傷

[2022.06.25]

17歳の女性の方で、バレーボールをしていてチームメイトに足を踏まれた後からの左足痛で当院に相談に来られました。

診察時には、足背部の腫脹と圧痛があり、左足部を内外側から圧迫すると痛みが増強しました。

健側である右と比較した荷重時撮影を行い、第2中足骨基部と内側楔状骨の間に開きと小骨片(fleck sign)を認めたために、リスフラン関節損傷の診断に至りました。

リスフラン関節損傷とは、足の甲の関節をつなぎとめている「靭帯」が損傷することをいいます。

主につま先のほうに体重がかかった状態で無理なストレスがかかることにより、足の甲にある骨(内側楔状骨)と第2足趾の骨(第2中足骨)をつないでいる靭帯が損傷・断裂し骨の連結が緩みます。

甲の骨が緩むということは「足部アーチの低下」を引き起こす為、痛みと共に足の安定性の低下もみられるようになります。

体操・剣道などジャンプ・着地や繰り返しのつま先での踏み込みを行うスポーツで受傷しやすいほか、繰り返し重い物を運ぶ仕事をしている方やハイヒールを多用する女性も受傷する可能性があります。

フィギュアスケーターの羽生結弦選手が2016年に痛々しく松葉杖をついていたのも「リスフラン関節損傷」のためでした。

診察時の所見としては、足背部の腫脹、圧痛に加えて、皮下出血斑が足底に生じることが多いです。

単純X線でこの損傷を見つけるポイントは健側とともに荷重時撮影を行い、比較することです。

損傷がある場合は、第2中足骨基部と内側楔状骨の間に開きや小骨片(fleck sign)を認めます。

痛みが強く、荷重時撮影が不可能な場合はCT撮影を両足部含めて行うことで関節の離開や骨折がはっきりすることがあります。

また、MRIでは損傷したリスフラン靭帯を直接描出することもできます。

治療方法ですが、第2中足骨基部と内側楔状骨間の離開を認めない症例では、6週間の免荷ギプス固定を行います。

離開が大きい場合は、手術で損傷した靭帯を再建したり、転位が大きく痛みが残存する症例では関節固定も検討します。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME