背中の粉瘤
背中にできものができたといって来院されたかた。
直径約1cmほどの大きさです。
これは、粉瘤(アテローム)といって皮膚の下に袋状の構造物ができ、本来は皮膚から削げ落ちるはずの垢と皮脂が袋の中にたまってしまったものです。
袋の中には、どんどん垢と皮脂がたまっていくので、時間が経つとともに大きくなります。
中央に黒点状の開口部も認めることもあります。
背中、顔、耳の後ろにできることが多いですが体のどこにでもできます。
強い炎症を伴っている場合は、表面の皮膚を少し切って膿を排出し抗生剤を投与して炎症がおさまるのを待ちます。
赤みや痛み等の炎症を伴わない粉瘤の場合は、袋ごと切除します。
粉瘤自体は良性の腫瘍なので、切除するかどうかは本人次第です。
ですが、放っておくとどんどん大きくなっていったり、感染を起こしてしまったりするので早めにとることをおすすめします。
当院でも対応できますので、ぜひご相談ください。
少しずつ大きくなっている背中のできものを取ってほしいと来院された。
背部にできた直径約1cmの腫瘤
腫瘤は内部エコー不均一で、ところどころ微細な高エコースポットを認めます。血流はありません。